2014年02月07日

難聴理解の不足

聴覚障害者の作曲家 佐村河内守氏の障害までが嘘ではないかと話題になっている。

「難聴者のアシタドーナル」にも関連記事がある。

テレビを見ていると、障害手帳2級まで疑われている。

いつものことだが、こうした報道の在り方には疑問を感じる。

佐村河内守氏が聴覚障害者だから、いい曲なのか?

いい曲を作ったのが、聴覚障害者だったから、感動しましたってか?

「曲」自体への評価もおかしなことになっている。

問題がすり変わっていないか?

ゴーストライターに作曲させていたってことが問題だったのと違うか?

ゴーストライター本人の記者会見だが、彼の言うことの一部を取り上げて、
聴覚の障害まで疑って、それを煽るような報道をしている。

人格への攻撃も始まった。

ゴーストライター本人は、「共犯」だと言っている。

その真意には触れようともしない。そこの方が気になるが。

騙されていたとか、使われていたとは言っていない。その辺りはどうなんだろう?


ゴーストライターさんにも難聴という障害に対する理解がないし、
報道をしている連中には、難聴者に対する悪意しか感じとれない。

コメンテーターに至っては、なんでそこにいるんだ?と聞きたいくらいだ。

我慢できなくてテレビを消してしまったが、電話くらいかけてもいいかなと思った。
それも我慢したけど。

難聴者・中途失聴者は普通に話せる!

補聴器装用者の聞こえは、甚だ不安定で、聞こえているように見える時だってある!

コミュニケーションするために、必死で口元を確認している!

音として感知できても、言語として聞き取れないことが多い!

このあたり、「難聴者あるあるもある」のなかの「難聴あるある」に山ほど出ている。

もっと一般市民に障害の理解が広がらないと、
難聴者はいつも加害者にされかねないと恐ろしくなってくる。

今回の報道を難聴者協会はどう見ているだろうか?何らかの動きが出てくるのか?

動きがあれば、ともに戦う覚悟でござる‼︎

難聴理解の不足




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Posted by ろぜっと山口 at 10:23│Comments(7)お暇な日常
この記事へのコメント
今回のは難しい問題ですね。
よくわからない私はテレビの報道から、
もう完全に「彼は聞こえてたのに騙している」って
思い始めています。
やっぱり本人が出てこないと憶測だけになってしまうけど、
本人が出たら出たらものすごいバッシングを受けるだろうし・・・・
どうなるんでしょう??
Posted by ゆたかゆたか at 2014年02月07日 10:38
ゆたかさんコメントありがとうございます。
この件、本当に難しいです。
ただ、最初にゴーストライターの存在を明らかにしたのは佐村河内守氏の弁護人だったはず。
そのあたりも…忘れてしまっているような報道に違和感があります。
Posted by ろぜっと山口ろぜっと山口 at 2014年02月07日 10:59
う〜ん、なかなかの問題が表面化してきましたね。

その問題は、しかも最もデリケートな内容を二点含んでいると直感的に感じました。

その1,
芸術分野に置ける分業制と、著作権。
分業制作や委託制作なんてのは、
音楽のみならず文芸、美術の分野では当たり前の事で
今更何を言っているのかと訝しく思い、
ただ単に、委託作曲した側が著作権料を沢山くれなかったからのカネにまつわるいざこざから表面化したモノだと僕は睨んでいます。

その2、
聴覚障害者は「聞こえない人」の誤解から来る諸々の案件は、
それ自体が聴覚障害者差別の根っこに横たわっている差別を生む温床なのだと改めて確認させられ、
誤解を内在したままこれから報道されると思われる
作曲者バッシングの中で、中途失聴・難聴者への誤解が尾ひれを付いて広まる予感をしており、
又 一から「難聴者とは」と啓蒙して行かねばならない事態になるやも・・・。

ゆたかさん、中途失聴者であっても全く「聞こえない人」ではないのです。
そして、日本語を獲得した後に失聴したとは言え、
話が出来ない訳でもなく話しが全く聞こえないわけでもないことを指摘しておきます。
Posted by 西 at 2014年02月07日 11:06
あ!書き忘れました。

僕のブログですが
持論を展開していますのでお時間がありましたら又読んでみて下さい。
http://www.number7.jp/bbs/nishiart/
Posted by 西 at 2014年02月07日 11:07
西さん、ありがとうございます(^∇^)
実は、西さんや他の難聴の方からのコメント、期待しておりました(≧∇≦)

西さんも芸術家でいらっしゃるので、私達とは、また違った見方があるのですね。

この話題、注視していきたいと思います。
Posted by ろぜっと山口ろぜっと山口 at 2014年02月07日 11:31
私も聴覚障害者で、手帳では2級の難聴です。

今回の件は、聴覚障害を持った方がその障害を乗り越えて社会的成功を収めてこられたことに対しての”裏切り”が問題になっているんでしょうね。

たまたま聴覚障害者が関係した事件ですが、問題はもっと深いところにあるのではないでしょうか?
現代社会の抱えている”ひずみ”がもたらす格差社会。
障害を持つ方々に対する蔑視が表に現れた事件であるように思えます。
障害者差別禁止法、障害者総合福祉法、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザインなどの言葉が頻繁に使われるのは、それだけ社会が病んでいることの証なのではないでしょうか?
ロゼットさんはケアマネさんなので、良くお分かりのことと思います・・・軽い認知症であっても、世間の多くの方は障害者として見ているのでは?
「普通」からはみ出てしまうと、カテゴリー的に「障害者」に分類されてしまうみたいです。
命の重さに軽い・重いが無いように、すべての人が心ひとつになれる社会になるといいな・・・。
Posted by <M> at 2014年02月07日 22:57
Mさん、コメントありがとうございます。
音楽界の見方はまた違うみたいです。
評価が分かれるところみたいで…。
音楽界では分業はまだ進んでいないみたいです。

私としては、人格攻撃となっている報道の在り方に問題あると思っているのですが、その原点に社会が病んでいるということは…現実、確かな問題のようにも感じます。

認知症の方のグループホーム、精神障がいの方のグループホーム、知的の方でも同じなのですけど、建設にあたっては必ず近隣に説明をして理解を求めるというのがこの国。
このこと一つとっても…いかに病んでいるかわかると思います。

報道のやり方がこの病因になっていることもありますよね。拍車をかける。
差別の諸悪の根源はマスコミだろう…って思うくらいです。
社会の反応と、マスゴミの報道と…見事な連係プレーで差別が生まれているんです。
ひどい悪循環があるような気がする。

引き続き、マスゴミがどう動くのか、音楽界などの様子、全難聴の反応なども見て行きたいと思っています。
Posted by ろぜっと山口ろぜっと山口 at 2014年02月08日 15:53
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