2013年05月23日

入谷仙介「音から隔てられて」第3版復刊

「音から隔てられて」第3版が復刊になるらしい。

この本は、
1975年に発行され、
中途失聴・難聴者の運動に大きな影響を与えたもの。

要約筆記者必携と言われる本。

持ってない…。
多分、1回くらい、読んだことはあると思うが…
どうも、記憶にない…。

この本の存在は、
それまで自らの障がいを十分に捉えることができなかった
中途失聴・難聴者に、自らの障がいに対する明確な
定義を与えることになったという点で、
その影響が計り知れないと、
要約筆記者養成テキストに書かれている。

さらに、この本により、
全国的に散在し、組織化されていなかった
中途失聴・難聴に対する力強いメッセージとなったと
書かれている。
この本が書かれたことにより、
同じ障害を持つ仲間がいることを知り、
共に立ち上がって自らの福祉を求めて
活動しなければならないことなどが
堰を切ったように語られたという。

この本の題名にあるように、
難聴者・中途失聴者は、音、音声によるコミュニケーションから
隔てられているという感覚がある…らしい。

音声から隔てられているということは、
人間関係から隔てられているのと同等だと…
要約筆記者養成テキストに書かれている。

このころには、すでに要約筆記は存在していた。

現在のように、専門的な知識のある通訳者という立場ではなかったものの、
京都では要約筆記に関する研究は始まっており、
1973年より派遣事業も始まっていた。

難聴者の組織化も1972年には
全国難聴者組織推進準備会が発足し、
一気に全国的な活動へと広がっていった、
まさにその時に発行となった本。

今まで、絶版となっていて入手できなかった。
復刊というのは大変ありがたい話。

興味のある方はぜひ、購入を。735円での販売。

聞こえない、聞こえづらいという障害がどのようなものなのか、
少しはわかるようになるのではないかと、
この本に期待を寄せているicon22

あらあら?
また余分なPR活動しちゃったかしら?



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Posted by ろぜっと山口 at 22:56│Comments(0)要約筆記活動
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