筆談のコツ…再掲

ろぜっと山口

2013年06月22日 15:52

日頃から、筆談に応対してくれる聴者が少ないという難聴者の声はよく聞く。

簡単にできるものだから…余計にめんどくさくなるのか?

でも、簡単にできるんだから、協力してもらいたい…。

ポイント1: 短い言葉を使う

 筆談の際、話し言葉をそのまま書こうとすると、とても時間がかかります。
 書く方も読む方も、疲れてしまいますね。
 筆談をするときには、短い文章で伝えることを心がけましょう。
 単語だけで伝わることなら、それでも構いません。
 例えば、駅のホームで、来るはずの電車がなかなか来ないとき。
 「なにがあったのですか?」と書かれたメモを差し出されたとします。
 口頭で答える場合、
 「さっき放送がありました。 人身事故で遅れているらしいです。15分くらいで来るそうですよ」等と
 答えますね。
 筆談の場合「人身事故。15分遅れ」だけで充分です。
 必要な情報は、この短い文章にすべて含まれています。
 「丁寧に伝える気持ち」や「敬語に込める気持ち」は、
 筆談したメモを相手に提示するときの表情や指さしなどで、充分補えるはずです。

ポイント2: 難しい言い回しは避ける

 幼少の頃に聴力を無くした方や、高齢の聴覚障害者の中には、
 日本語の文章を読むのが苦手な方がいらっしゃいます。
 出来るだけ簡潔な文章を心がけましょう。
 よく使われる言い回しも、わかりやすく言い換えると伝わりやすくなりますよ。
 例「ないわけではない」→「ある」 「できなくはない」→「できる」

ポイント3: 読みやすい文字で

 字が上手い、下手とは別の問題。
 丁寧に、相手が読みやすい文字になるように、少しだけ心がけてください。
 どうしても文字を書くのに抵抗があれば、携帯電話を使っても良いかもしれません。
 メール作成画面などに文章を打って、それを相手に見てもらいましょう。

おわりに

 たかが筆談、書けば良いんでしょ、と思っていても、いざ紙とペンを前にすると、
 一瞬戸惑ってしまうことも。
 でも、この少しの手間が、耳が聞こえづらい人への大きな助けになります。
 ぜひ、積極的に協力していきたいものですね。


この内容は…入門講座の中で伝えていきたいと思っていたことと同じ。

簡単な言葉を書くだけでも違うはず。

見えない人があらぬ方向へ歩いていたら、声かけるのと同じように、
聞こえない人がチンプンカンプンだという顔をしていたら、書いて提示する…

できそうで…難しい…日本人は忙しすぎ!…(by超絶ヒマ人)

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